白昼夢中遊行症

2019-01-01から1年間の記事一覧

断想

私が世界に求めている世界のあり方にかかわらず、世界というのはいつでもその通りのあり方しかしない。自らの視界をゆがめれば、自分の思うとおりの世界が見られるのだろうが、それでも常に、この世界はある一通りのあり方でしかない。しかし、それと同時に…

景色が見えないから

過去の日記というものは見ていて気持ちのいいものとは限らない。以下で引いてきたもののうち、特に後半のものは、ずいぶんと深く視野狭窄に陥っていた頃のものである。当時の私には健全な判断力というものがほとんど残っていなかった。今も私は健全ではない…

夢の話

ノート あのことを考えると呼吸が激しくなり、動悸が生じるようになったのはいつからでしょうか。気がつくと檻の中。どこにも逃げられない。ぼくは目を閉じて蹲り、耳を塞いで、それでも聞こえてくる声をひどく恐れた。頭がいたい。吐き気がする。いつからこ…

いつかの日記を振り返る

おれはなぜだか勉強の息抜きか、単なる現実逃避かで、過去に書いていた日記のデータを整理していた。おれは日記を紙に書くときもあれば、ワープロに書くときもあるので、まったく全部整理できたというわけではないけれど、以前よりも読み返すのが楽にはなっ…

断想

気づけば歩けなくなっている。これはどういうことか。原因は明白だ。酒を飲んだからこうなっているのだ。では、どうしてこうなるまで酒を飲んでしまったのか。何か具体的にいやなことがあって、そこから逃れるために酒を飲んで、前後不覚になるのならまだ良…

断想

バイトをクビになったあたりから、おれは密かに自らに禁酒を誓っていたのだが、知らぬ間にまた日常的に酒を飲むようになっている。 酒を飲むこと自体が悪いのではなく、酒を飲むことが自分にとって意のままにできないことになっているということが悪いのだ。…

断想

口を開けば、何にもする気が起きないとばかりいっている。実際、ここ最近なんにもやる気が起きないのだ。できることなら食って寝るだけの生活を送りたい。仕事に生きがいを見出すなんて幻想でしかない。仕事が奪われることに、食い扶持がなくなるという面以…

断想

そういえばもうすぐ今年が終わるのか。今年が終わるのかというのも不思議な言葉だ。今年というのはいつだって今年であることに変わりはない。それが終わるとするならば、「今年」と発言したおれ自身が死ぬときだろう。それはそうと、もうすぐ2019年が終わる…

断想

もう会うことはないであろう何人かの人間。かつては友人関係にあったともとれるかもしれない人間たち。彼らは実に生き生きと生きていた。自分の生に意味があることを信じて疑わなかったし、意味がなくとも意味あることにすることが正しいと信じて疑わなかっ…

断想

「歩き、夢を見る人間」 おれはこのブログを始めたとき、そう自分を表現していた。 あのときのおれは大学を休んでいて、寝ることと散歩することくらいしかすることがなかった。この二つがおれという人間を作るすべてであった。 不安が大きかった。それまで素…

断想

朝起きれないのは夜更かしだけのせいではないだろう。気づけば冬に足を踏み入れつつあるのだ。冬は身体的にも心理的にもつらい季節だ。寒くて体が動かないし、薄暗くて気が滅入る。そして、気分が落ち込めば動く気が起きないのでいっそう体は冷え込むし、寒…

断想

おれは生活には何の起伏もなくて良いと思っている。というか、思うようになった。最低限、食うに困らなくて、寝る場所があって、あとは余計なことを考えなくてすむ程度のわずかの暇つぶしさえあれば、それ以上を得るために骨身を削ることなどしなくてよいの…

断想

ここ数日、金がねえから一日一食しか食っていないが、ひもじさよりも食べるという面倒な行為から解放されたというのがまさっている。これは楽でいいな。金がないおかげで、食べないことの大義名分を得たという感じだ。もともと、食べることにそれほど執着は…

断想

なんだかやるせない気持ちになって、泣き叫んでやりたいと思うが、そうはいかない。それは正しい反応ではない。少なくとも、ほめられた反応ではない。 自分に同情してはいけない。自分に同情するのは下劣な奴のすることだ。負け犬の根性だ。自己憐憫の甘い蜜…

断想

bounoplagia.hatenablog.com ここで「バイトをやめることになった」と書いたのは「バイトをやめた」とは違うからだ。かといって、べつに問題を起こして懲戒解雇になったわけではなく、バイト先から自主退職を促されたのだ。バイトをやめることになった起点が…

断想

バイトをやめることになった。これが私にとって「ほんとうに」よいことかどうかは現時点ではわからないが、バイトをすることが私に一種の視野狭窄をもたらしていたということは事実なので、その点からしてみれば、よいことなのだと信じるしかない。 さて、ひ…

断想

わたしは聖人などであるべきではなかった。 たとえどんなに相手が憎かろうと、そいつが弱っているときにそれに追い打ちをかけるようなことをしてはいけない。そんな考えで、そいつには思っていることを言わなかった。むしろ、逆のことを言った。それがまずか…

抑うつの秋

吹く風が、肌寒く感じたら秋だ。当たり前だ。気づけば、もう10月になろうとしているのだ。おれは比喩ではなく、実際に終わらない夏休みに入ろうとしている。子供のわがままで、無理やりに引き伸ばされた夏。おれが夏休みから抜け出すことができるのはいつの…

断想

ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』を読んでいる。今読まなければ一生読む機会がないかもしれないと思ったからだ。年々長編を読む力がなくなっていっているように感じる。そもそも、来年もわたしが生きているという保証がない。肉体的に生きてはいて…

断想

なぜ私が今すぐ死なないのかといえば、そのほうがより苦痛が少ないと信じているからだ。しかしそれは誤りである。たとえば今ここで、腹を割いて失血死するさいの苦痛と、このまま生きているという苦痛とをくらべてみよう。腹を割いて死ぬ苦痛というのを私は…

断想

今週のお題「部活」 なぜ私がこの世界に生きづらさを感じているのかといえば、この世界の如何なる人間とも、少なくとも私の周囲にいる如何なる人間とも、私の生きるこの世の地獄というものを共有できずにいるからだ。彼らはみな、現状に不満をいだいていると…

断想

失われた想い出を取り戻す、といった内容のゲームが、今や思い出されるのみのものとなって、ひと月以上が経った。もうそんなに経ったのか、という思いと、まだ一ヶ月しか経っていないのか、という思いが入り混じっている。鮮明だった想い出は次第に薄れ、淡…

断想

私は、私が以前とくらべて無感覚になっていることにふと気がついた。最後に空をじっくり眺めたのはいつだったろうか。当てもなく歩き回って、それで少しも退屈しなかったのだけれど、いつからか、そんなことをしようと思わなくなっていた。そんなことをする…

断想

河原にて積む石は、鬼の手にかかるまでもなく幾度となく崩れ去る。石積みは鬼によって無意味になるのではなく、それ自体が何の甲斐ない行ないのだ。 何かを積むという行為、その全てに、最終的な崩壊が含まれている。しからば、私が日々、自らの生を積み上げ…

断想

7月になってようやく梅雨が来たみたいだ。この季節特有のじめじめした不快感が嫌い。気づけばまたなんにもやる気が起きなくなっている。今日の授業も欠席してしまった。眠っているか、布団に横になっているかの日々。掃除していないエアコンはカビ臭い埃を撒…

もういい加減に、馬鹿みたいに酒飲んで酔い潰れるようなことはやめにしないか。

昨日一日、二日酔いのせいで何にもできなかった。せっかく何も予定のない日だったのに。そして、最近はまたちょっと行動力が増してきたというのに。 その少し前も、酔い潰れたわけではなかったけど、夜遅くまで飲んでいたせいで授業を寝過ごした。今年に入っ…

断想

さいきん小説をめっきり読まなくなって、それに伴ってか、少し世界に対して鈍感になったような気がする。感性が鈍くなったというか、散歩することにもあまり心惹かれなくなったし、雲の動きとか空の色なんかに目もくれなくなった。世界のほうは変わらずぼく…

断想

日記を書くという習慣がなかなか身につかない。最近は日記をつけようと度々思っているのだが、なかなか難しいところがある。 風邪をひいた。大学では中間試験の期間だというのに、勉強もままならなかった。もっとも、体調が良くとも、勉強などしていたかどう…

断想

今日はいい天気で、暑くもなく寒くもなく、風もそんなに強くなく、生きるのに適している。 こんな日には外を出歩きたいものだが、そういえば最近、散歩をしていない。あてもなく外を出歩くことが自分にとって欠かせないものだと思い込んでいた時があったが、…

断想

人生に行き詰まると、決まって日記を書く頻度が上がる。だからと言って大したことを書くわけでもないのだが。不平不満をやたらと口にしたがる。さらにいえば、そのために時間を割くのだ。その時間を読書とか眠りに捧げた方がよっぽど有意義だろうに。 もうう…