うまく馴染むことのできない飲み会の席で、部屋の隅でその時間が終わるのを待つみたいに、おれは世界の隅っこで膝抱え小さく丸こまって、この世界が終わるのをじっと待っている。 どうしても眠れず、どうしても眠れないなんて考えているとますます眠れず、ま…

この世に存在し始めて廿何年か、おれは成人して以来、自分の年齢に関心がなくなった。大学を休学して、まわりに同い年も居なくなったから、ますますわからなくなった。しかし、自分の年齢が分からなくて困ることなどそうそうない。 カミュの『異邦人』では、…