白昼夢中遊行症
もし明日、死ぬとしても、おれの人生に思い残すことなんて一つもないし、後悔なんて何もない。ハードディスクと蔵書の一部、それと日記を処分させてもらえれば言うことなしだ。もちろん、そうさせてもらえなくとも構わない。遺されたものから、残された人た…
おれはいつでも過去に生きている。現在は苦しみそのものだし、未来もまた、まだ経験していない苦しみでしかないからだ。それに比べて、過去はもう過ぎたものだ。それが現在になんらかの影響を与えることはあっても、それそのものはもはやおれになんの危害も…
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