白昼夢中遊行症

日記

断想

こうして、布団に入ってからほぼ毎日何かしら書くようにし始めてから、いくらか経った。 正直なところ、このようなことに、なんの意味もないと思う。日記を書くことは、その日あったことを保存しておくことだという人もいるけれど、おれのこの記録には、その…

11月。

11月か。なんとも言いがたい季節だ。 なんだこれは。まだ暑い、ときもある。 キンモクセイは終わった。 西洋のお盆も。 じゃあ何がある? 文化の日? 勤労感謝の日? なんだそれは。何の日だ、何に感謝するんだ。 11月。 秋、と呼ぶには鄙びてて、 冬、と呼…

ad libitum (about pain)

苦しみを「苦しみ」という言葉で画一化されたくない。 だけど世界の目立つところには、こうした「わかりやすい」言葉がデカデカと居座っているから、「苦しみ」の中にもぼくらの居場所はない。 (寄る辺のないぼくらの苦しみは旅をする。 どこか遠いところ、…

断想

「今日は何もない一日でした」 そんなわけはない。病気をしていない限り。本当に、何にもない日々を過ごしていた時期が、おれにもあるにはあったけれど、起きて、活動している限り、何もないことなんてない。 だというのに、何もないと感じるのは、今日起き…

断想

何もなかった日には、何もなかったということしか書けない。ここ数日の記録は、何かあるように見せかけて、その実何もなかったことの記録である。 言葉を使い切ったおれはもう、何もないことに対して何かを言うこともできず、何もなかったとすらいえなくなっ…

Sonata su un Appunto (sul Diario)

私は今日、歯を磨きながらこのようなことを書きつけた。 日記を読んだところで、過ぎた日々がここに甦ってくることはない。したがって、日記を書いたところで、永遠の命が得られるわけではないのだ。永遠の命が得られないのであれば、人は、なぜ日記を書くの…

家に帰る道すがら、考えていたことがとんでもない自己欺瞞だったことのやるせなさについて

おれは一度、真っ白に立ち戻ってみる必要がある。と思う。 つまりどういうことかって、まあ解かんねえわな。 おれもよく解かっちゃいねえんだもの。 でも思うのだ。おれは真っ白なおれを忘れちゃいけない。 おれ自身の形を忘れちゃいけないと。 しかし、おれ…

断想

今日もいろいろあったのだが、いつもより眠たい。なので、記録は適当に。午前に用事を済まして、外出のついでに街の方まで歩いていった。書店で本を三冊買った。 道徳は復讐である―ニーチェのルサンチマンの哲学 (河出文庫)作者:永井 均河出書房新社Amazon …

Сегодня холодновато

今日は一段と冷え込んで、いつもの服装では寒かった。どんどん寒くなっていく。これからどんどん、一年が終わっていく。もうあと70日くらい。 今日は細々とした用事をしていたら終わった。何もしないよりはいい。誰が言っていたか忘れたが、まったく何もしな…

ad libitum (about farewell)

仕事先の人に、長いこと言葉を交わしていないのがいたので、久しぶりに話しかけてみたのだが、偶然にもその人は今日でこの仕事を辞めるということだった。 おれはそれを聞いて、頭が真っ白になった。「えー」と気のない返事をして、これ以上会話を続けること…

ad libitum (about life)

「おれは逃げるのだけは得意だから。だから人生も逃げてきた」と誰かが言った。 人生って何なんだろうな。 それについて考えると悲しくなる。 おれはいつからこんなことについて考えるようになったのだろう。 人生の困難について考えながら生きる人生は困難…

あったこと

夢 夢の中でも仕事をしていたのだが、そこでのおれの立ち回りは、拙いものだと傍目でわかるようなものだった。 というメモが残っていた。 けさ見ていた夢についてのものだ。 おれはどうやら、夢を見ていたようだ。 仕事をする夢を。 それも、まずいやり方で…

Πετριχώρ→Οσμάνθος

帰路、マスクを外して歩いていると金木犀の香りがした。ああ、これがキンモクセイだ。そうだったな。そしてこれが10月だ。 マスクをつけていたここ数年、嗅覚から季節を知ることができなくなっていた。季節の匂いを知らない子どもたちはこの数年、それを知る…

断想

あっけなく日曜日が終わってしまった。 ということが、取り立てていうほどには珍しくもないことに、言ってから気づいた。 とはいえ、こうした呆気のない日々の繰り返しで、おれは老いていくのか。そうか。 おれは、まだ何もしていないのに、ただ年だけ重ねて…

Gå.

そういや、最近歩いていない。 最低限しか歩いていない。おれには、もっと不要な歩きが必要なのだが、あんまり歩く機会もないのよな。機会というか、時間というか。 ふらふらと歩きたい。街を、川辺を、外れを、自社仏閣を、山道を、公園を、廃線になった線…

断想

なにか、話したいことがあったような気がするのだが、それがなんなのか思い出せない。という入りを何度使ったかわからないが、そういうことは何度でもあるので、何度でも使うことになるだろう。 ブログを書く理由、というのがあるということは、ブログを書か…

確率の計算がわからない

数学ってわからんな。 52枚のトランプから3枚引くとき、3枚目にダイヤの8を引く確率は、どうやって求められるんだ? 単純に、 (51/52)*(50/51)*(1/50) でいいのか? 例によってAIさんに聞いたら、全然違う答えが返ってきた。 しかし、計算には自信がない。特…

断想

しばらくは忙しくなるみたい。 時給労働者にとっては、労働時間が長くなればなるほど、支払われる賃金も高くなるため、それほど悪いことではない。 とはいえ、そのぶん仕事はしないといけない。わたしの仕事は世界のさまざまな仕事と比較するなら、それほど…

断想

今日は祝日らしいが、休みというわけではなく、かといってがっつり仕事があるわけでもなく、それなりの一日となった。 ここ最近、いや、最近では収まらなくなってきているかもしれないが、ここ最近よりもやや大きい範囲を示す言葉が見つからないのでここ最近…

断想

(2023/10/05) 今日は雲を見なかった。 屋根のあるところにいる時間が長くなった人類は、雲から季節を読み取ることがなくなった。 おれも、季節の雲を知らない。 秋の雲はどんな形をしているのだろう。 どのように流れてゆくのだろうか。 最後に、雲をまと…

断想

今日も、ダメな仕事をしてきました。 仕事中は、自分以上に有能なやつはいないだろ、みたいに思いながら過ごしてはいるが、やっぱり、冷静になるとダメだよなあ。 虚勢を張らなければ保てない自尊心は捨てるべきだ。おれは、何とくだらない人間なのだろう。…

断想

今日は4時間ほどしか眠れていなかった。 なので、仕事はそれなりのものになった。 それなりのものとはいえ、まあまあ頑張ったほうだろう。 今日も、帰り道では仕事のことを考えていた。 あまり眠れていなかったからか、後から後からやり残したことが浮かび上…

断想

もう秋だ。朝晩が、ともすれば寒いと感じられるほどに涼しくなった。 間違いなく、これは秋だ。 今年の夏も、私は詩や文学とは節度を持った付き合いをしてきた。 「もう秋か(ロトン・デジャ)」とだしぬけにつぶやいて、リリシズムの極限に落ちてゆくことは…

断想

布団の中で横になりながら、スマートフォンで文章を書いていると、肩が凝ってよくない。こうして隠れてコソコソしてでしか、簡単な日記すら書けないので、このようにする他はないのだが。 今日はひどく疲労感がある。寝不足だからというのもあるだろうし、肩…

断想

やっぱり、一晩寝かせると文章は死んでしまいますね。昨晩、なんかいい感じにしっくりくる文章を書けていたのだが、眠たくなったので途中でやめて眠ってしまったんですよ。で、続きを書こうかな、と思って書いてはみたのですが、全然ダメですね。しっくりこ…

断想

書かない日々が続いています。 続いています。 続いていますね、書かない日々が。 書かないのか、書けないのか、書く気がないのか、いったいなんなのか。 そもそもなぜ、書くとか書かないとか気にしているのか。 この「なぜ」というところに、わたしがブログ…

断想

ここ最近はまた、手で文字を書いている。 いや、キーボード打つのにも手を使っているから、この言い方は良くない。ここ最近はまた、筆記具を使って紙のノートに文字を書いている。自分の言葉はどうもまだ書けそうにないので、もっぱら読んだ本の目次とか本文…

断想

何かやらないといけないことがあったり、やりたいことがあったとしても、何か別のことをやり始めると、そうしたことをすっかり忘れてしまう。そのようにして、今日という日も過ぎてしまった。 それでも、期限がなければ全くもって問題ないのだが、期限がある…

断想

かつて通っていた中学校の校舎が、取り壊されて更地になっていた。中学生の頃のことについて、いまさら思い出すことなどないけれど、こうして私の過去の痕跡が、形もろともなくなってしまうというのは、寂しいものだな。私が通っていた小学校も統合されてし…

断想

最近はあまりまともに文章を書けなくなっている。 それは、言葉が思い浮かばない、ということもあるし、書きたいことが思い浮かばない、ということもあるし、何もなくともなんか書こうという考えが思い浮かばない、ということもある。 いずれにせよ、ここ最…