白昼夢中遊行症

断想

このブログというか、日記を書くにあたって決めているのが、できるだけ自分の中の真実に近いものを写し取ることである(自分の中の真実というのは何なのだろうか、というのは一旦置いておいて)。だから、自己欺瞞によって正常な人間のうちに溶け込もうとしているいま、日記を書くということはその妨げになりかねない。そういう思いがあって、日記というものを書かずにいた。このブログの更新も控えめになった。

なんていう言い訳を考えたが、たんに面倒になった、というか飽きたというのがいちばんの理由だと思う。上のような理由もあるにはあったが、それがどれほど大きい部分を占めていたかはわからない。

ここ数週間、自己欺瞞として真面目な学生を演じてきた。講義中は講師の言葉を可能な限りノートに写しとったし、バイトの無い日は閉館まで図書館にこもって自習していた。読んだ本のまとめノートみたいなものまで作っていた。他に何かをしたり、考えたりする隙を作らなかった。そういうふりをしていた。

しかし、やっぱり根っこは夢の中に生きる人間で、連休で緊張の糸が切れて、平成最後の日は目覚ましを一定時間ごとにかけて、眠りを浅くし、夢をだらだらと見続けていた。まったく無意味に時間を過ごした。しかし、夢の中こそがぼくの生きるべき世界だと、その時は心の底から信じていたので、ぼくは大真面目に夢の世界を生きた。といっても、見た夢のことはもう忘れてしまったが。