白昼夢中遊行症

チェーン店でカレーを食べた

最近は、朝に目覚ましをかけ、それでいったんは目を覚ましつつも、昼まで浅い眠りを続けてから起き出す生活を続けている。ちょっと寒くなってきたからだろうか、それとも、睡眠時間が足りていないからだろうか。いや、その両方だろう。布団から出ると、温水のシャワーを浴びて体温を上げてから活動をはじめる。体温を上げると、汗を流して喉の渇きを覚える。牛乳を飲む。体が冷える。

今日は授業を受けた後、というか、途中で切り上げて、最近できた松屋系列のカレー屋に行った。おれが積極的に食べたいと思う食べ物はそれほど多くないが、その中の一つがカレーだ。あとはなんだろ、イカと里芋の煮物とか? なんにせよ、自分の行動範囲内に、気軽にいけるカレー屋ができたということなので、そこへ行ってみた。場所的にはそれほど気軽にいける、というわけにはいかなかったが、松屋系列の店なので、店でするべき振る舞いはだいたい予測がつく。しかもセルフ店舗だったので、そこでするべきことはといえば、食券を買って番号で呼び出されて食べ物を受けとるだけである。人間とほとんど関わらなくていい。これはおれにとってはかなりの加点要素である。

おいしいカレーが食べられて、しかも気軽に食べに行くことができる店は限られる。CoCo壱番屋の期間限定でやっているスパイスカレーは美味いが、米の量とか辛さとかトッピングとか尋ねられて、ぜんぶ普通で、と応答するのはなんだかせっかく聞いてくれているのに申し訳ない気がする。あと、店員を呼ぶタイミングがとりづらかったりもする。ネパール人がやっているインドカレーの店は一人では入りづらい気がする。いや、食べたいと思ったときには一人でも入るが、値段的にも気軽にとはいかない。どちらかというと、何か自分へのご褒美的な位置づけだ。あ、これはCoCo壱番屋のスパイスカレーもそうか。一食に1,000円出すのはすこしきつい。大学の近くにあったカレー屋も、このさきの人生で代用品を見つけることが困難なくらいに美味いカレーを出すが、狭い店でカレー通っぽい人に囲まれて食べなければならないのと、これまた高価であるので、気軽にいけるものではなかった。

そこで松屋のカレーである。去年までは390円出せばけっこう美味いカレーが食べることができた。去年のいま頃くらいからだったか、それくらいの時期からはカレーが大幅リニューアルして、というか、別ものになって、490円で牛肉が溶け込んだ黄色いカレーを食べることができるようになった。個人的な好みで言えば、390円の頃のカレーのほうが好きだったので、今の松屋のカレーは高くなったうえに好みから外れたということでリニューアルにはすこしがっかりしたが、それでも、気軽にカレーを食べることができる店として、おれは松屋を重宝している。ここ3, 4日のおれの16時の食事(昼食にあたる)はすべて松屋のカレーだったくらいだ。そういうわけで、松屋系列のカレー屋が行動範囲内にできたとなると、おれは万難を排して食べにいかなければならないと思った。で、行った。

店に入ってまずやることは、食券を買うことだ。昨日か一昨日か、松屋でカレーを食べたときに渡されたクーポンがあったので、ちょっと安く食券を買う。食券を購入したら、空いてる席に座る。必要だったら飲み物を取りに行く。水か、冷たい玄米茶か、温かい玄米茶から選ぶことができる。他にも選択肢があったかもしれないが、おれはひとまず冷たい玄米茶をもって席に戻る。自転車を走らせてきたので、若干からだが過熱していた。食券に書かれた番号がモニタに表示されるのを、席について待つ。これは、マクドナルドのシステムに似ている。番号を呼ばれれば食券をもってカウンターに行き、店員に食券を渡して、それと引き換えに食べ物を受けとる。あ、ここで食券の半券を返されるので、欲しければ一拍おいてから食べ物ののったお盆を持ち上げるとよい。おれは別に欲しくはなかったが、形式的にでも受けとっておいたほうが無用なトラブルを避けられるので、半券をお盆の上に載せてくるのを待ってから、お盆を持ち上げ、席に戻る。

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野菜がいっぱい入っているやつ

で、何カレーだったっけ。クーポンが適用されるもののうち、比較的安いものを選んだ。野菜がいっぱい入っているやつ。

そういえば、食券購入時に辛さも指定できるのだが、ひとまず真ん中を選んでおいた。二口くらい食べて、ちょっと辛さが足りないかな、と思った。しかし、有難いことに、卓上調味料にチリパウダーがある。これをさじですくって5回くらいぶちまける。こういうときのポイントは均一にしないことだ。これで辛いところととても辛いところとで味のメリハリができて、食べていて楽しくなる。それに、味付けがダマになっている部分というのは、なんだか当たりみたいで悪い気はしない。それと、野菜の入っているカレーというものもまた、食感や味に変化ができるという点で、いい選択だったと思う。食べているうちに汗をかく。おれは辛いものはまあまあ食べられるほうだが、異常に汗かきなので、次来るときはタオルをもってきたほうがいいな、と思った。

食べ終わる。食器ののったお盆を返却口に持っていく。もうこの店でやることはない。店を出て、自転車に乗る。店までの経路をおさらいしながら家に向かう。途中で寄り道して、チャイハネで見知らぬインセンスを買って帰宅した。

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