白昼夢中遊行症

なんか久しく日記を書いていなかった(いつものこと)

けさ、目覚ましの鳴る前に目が覚めて、もう一度寝るのも難しかったので、久しぶりに日記のようなものを書いた。書いている途中に目覚ましがなった。目覚ましが鳴ってからはルーティンがあるので、書いている途中だった日記のようなものは、そこで一旦中断した。一度中断された日記が書き上がった試しはない。今回もその例にもれなかった。

しかし、ひさびさに書いた文章を見ていると、なんかもったいないと思い、これでなんか遊べないか考えた。考えた末に、ノムリッシュ翻訳に通してみた。出来上がった文章を見て、これは面白いと思った。ここに投稿してみようと思った。しかし、このままここに投稿するにしては文章として破綻している箇所が多すぎるなと思った。で、ノムリッシュ翻訳を参考にしたノムリッシュ語日記と称して、その結果と照らし合わせてなんとか文章を作ろうと思ったのだが、これが思ったよりもずっと大変だった。そして、やっているうちに、これは文章が破綻しまくっているのも含めて面白かったのだ、ということにようやく気づいた。ようやく気づいた頃には、すでに六時間経っていた。

ここ2、3日おれは朝型の生活を定着させようとして、早寝を徹底している。眠らなければいけない時間がすぐそこに迫っていた。一日を無駄にしてしまった。しかし、そのように考えるのは、眠りを妨げることである、ということを、おれは何度も学んで知っている。

ここまで書いて、「記事にタグをつけると、同じ趣味の人に読まれやすくなります」と書かれた吹き出しに、今書いている文章を隠されている。どうしたものか。「OK」をタップした。青い吹き出しが消えた。

なんか話題がほしい。困った時の今週のお題だ。「買って良かったもの、教えて!」だとさ。買ってよかったものねえ。今年、何か特別なものを買っただろうか。必要に駆られて、10万円の給付金でお高い専門書を何冊か買ったが、必要だったのだから、「買ってよかった」ものではないよな。

初夏あたりだったかに、芳文社の70周年記念だとかで、同社のKindleの漫画の多くが70円+税(税込77円)で売られていた。そこで130冊くらい買ったが、これも精神安定剤として必要だった。あの時期はわりと、神経衰弱気味だった。今もそうだが。

いくつか小説を購入した。しかし、今年はてんでダメで、特に下半期はほとんど本を読めていない。購入した小説も読めていない。なので、買って良かったかどうか、判断できない。あ、でも今日は頑張って、古本屋で購入した蒲松齢『聊斎志異』(岩波文庫)をちょっとだけ読んだ。中国の怪奇文学の最高峰として知られるだけあって、なかなか面白い。ひとつひとつの話が短くて、軽い気持ちで読めるのも良い。でもこれ、今年買ったやつだっけ?

キーボードを買った。買ったけど、そんなに文字を打っていないので、本当に買ってよかったんだろうか。買わなくても、あるいは買わないほうがよかったんじゃないか。そんな気持ちとのせめぎ合いが続いているので、これについても何もいえない。

間違いなく買ってよかったと言えるものといえば、今年からAmazonで定期購入するようになった野菜ジュースくらいのものか。これは、おれの健康にいくらか貢献したんじゃないかと思う。流行り病の影響で手洗いうがいの習慣がついたのもあるだろうが、今年は風邪は引かなかった。それ以外の要因で体調が優れないことはあったが、風邪は引かなかったし、その兆しが見えてヒヤヒヤすることもなかった。あと、ひたすらに食事が面倒なとき、流動食として摂取することもあった。1日に必要とされている熱量には遠く及ばないが、とりあえず最低限の栄養をとったつもりになることができた。野菜ジュースと、あと、定期購入ではないが、牛乳。これらはこの一年、おれの健康と生命維持に大きな貢献をなしたように思う。牛乳に関しては、今年買うようになったというわけでもないが。

修道院醸造されている、またはかつてされていた頃のレシピを引き継いだビールを何本か買った。オルヴァルとかレフとか、あとなんだっけ。つい最近、安いヴィーニョ・ヴェルデロゼワインを買った。キリストの生誕と新年をを祝うために。これまた安物だが、ラム酒も買った。このあたりの酒も、買ってよかったと思う。これがあるだけで張り合いが出る。

この季節になると、ティーバッグのお茶を買う。定番はルイボスティーと紅茶だ。これらは健康に良い。ルイボスティーはノンカフェインなので、寝る前でも気兼ねなく飲むことができる。なんか色々とありがたい効能もあるらしい。紅茶は殺菌作用が強いらしい。これを飲んでるおかげかどうかわからないが、人生で一度もインフルエンザにかかったことがない。今年はそこにほうじ茶が加わった。ほうじ茶もおそらく紅茶とだいたい同じ効能を期待できる。そして、味の種類が違う。選択肢があるというのは、基本的には煩わしいことだが、おれはお茶に関しては、色々と選べた方がうれしい。とかいって、今年の初めに購入したポンパドールのハーブティー詰め合わせみたいなやつは、存在を忘れがちだ。当時、置く場所がなかったので目につきづらい場所に置いて、そのまま場所を変えていないせいだと思う。気が向いたらわかりやすい場所に置き換えることにしよう。

とまあ、そんなところだ。野菜ジュース、牛乳、酒、お茶。これらは一年を通しておれの健康と精神の支えとなってくれた。というわけで、なんか中立な審査を経ているとは言い難いが、「買って良かったもの」は飲み物類ということで。

お題「#買って良かった2020