白昼夢中遊行症

お注射されました

最近はお注射されるのが流行りだと聞いて、この波に乗り遅れまいとお注射されてきました。

二週間ほど前に診療所に電話をして予約を取り、その日取りが今日だったのです。そして今日、予定通りにお注射してもらいに診療所に行き、予定通りにお注射してもらいました。

時間通りに診療所に行き、名乗りを上げて紙切れと印刷されたシール紙を渡す。診察室に通される。

「左腕でいいですよね」

「いいえ、右腕でお願いします」

看護師が椅子の向きを逆にして、そこに座るように示す。そこに座る。医者が来る。

「腕をだらんと下げて、力を抜いてください」

そう言いながら私の服の右の袖を捲り、上腕にアルコールらしきものを塗りつける。

「チクッとしますよー」

チクッとする。反射で腕に少し力が入る。あ、腕に力が入ってるな、と思っているうちに終わったらしい。

終わったら15分ほど診療所内で待ってから帰るらしい。紙切れとキッチンタイマーを渡され、待合室で15分待つ。15分後、受付にタイマーを返して名乗りを上げると、次の予約やら何やらがすでに決まっていた。またまた紙切れをいくらかもらって診療所から立ち去る。帰りにコンビニに寄って「7P 蒙古タンメン中本北極ラーメン」を買う。なんの脈絡もなく。

とまあ、そんな感じでした。お注射の類は人生で2回かそこらされた程度だったので、わくわくドキドキしていたのだけれど、終わってみればあっけないものだ。

筋肉に液体を注入するということで、肉離れみたいになるらしい。なるほど、右腕の上腕の筋肉が筋肉痛のように痛む。しかし、今のところそれくらいで、発熱や倦怠感はない。いや、倦怠感はあるけれど、これはいつもあるのが正常だ。目が血走ったり、気分が良くなったり空を飛んだり、ゾンビになったりやけに目が冴えたり、なんてのもない。眠れないのはいつものことだ。いや、最近はそうでもなかったっけ。まあ、いいや。

まあ、こんなもんでしょ。聞くところによると二回目が効くらしい。そんで今回はまだ一度目。今回はとくに何もない。そんなものかもね。そういうわけで、次を待つとするか。