白昼夢中遊行症

断想

たいして雨も降らなかった。明日も、雨は降らなそうだ。ところで、ここ1, 2年は風邪をひいた覚えがない。

体調は悪くないが、身体がくたびれているような気がする。左足に覚えのない痛み。眼精疲労。右足首に違和感。体温はいつも通り。食欲はあまりないが、スパイスの効いたカレー・ライスなら躊躇いなく食べられる。

たまにはゆっくりと休みたいけれど、ゆっくりと休めるところがないので、動き続けるほかはない。動き続けるからには、体調なんて崩している暇はない。身体がくたびれているならそれをどうにかして治さないといけない。ここ1年近く、温泉に行きたい、と思うけれど、この世のどこに温泉があるのか、知らないし、温泉に行ったところで、そこでの作法も知らない。そして、知らないことを、調べることもままならない。そんなことをしたら、ますますくたびれてしまう。何もかもを、いっそのこと抛棄してしまいたいが、ここでいう、「何もかも」がなんなのか、ぼんやりしているいま、なにが負担になっていて、なにを棄てればいいのかわからない。そもそもなにを背負っているのかもわからない。自分についてわからないことを、じっくりと自分のうちに還り、考えてみる余力もないくらい、くたびれている。

そんなわけだから、もうやめにしよう。