白昼夢中遊行症

断想

今日も7時間30分の労働を終えて、しばらく時間を潰してから戻る。職場で目立つのはなるべく避けるべきだ。しかし、毎日飽きもせず残業と休日出勤に対応していると、いやでも目立つものだ。仕事場で目立っていいことがあった試しがない。私はもっとおとなしくしておくべきだ。

しかし、残業も休日出勤も、いまの私には必要なのだ。差し迫って金がいる、というわけではない。いや、金があるに越したことはないのだが、私が仕事にばかり、こうも時間を使うのは、なるべく家にいることを避けるためだ。

人には、それぞれの事情があって働くものだろう? 私には、私の事情がある。仕事が好きなわけではない。そりゃあ、かなりましな仕事だとは思う。それに、仕事が精神を支えている面も、ないとはいえない。しかし、それでも、私はそれらのために仕事をしているわけではない。それらのおかげで、いまの状況に耐えられているのは、まあ、事実なのだが、なにより、私は私の事情があって、それがために、こうも仕事、仕事なのだ。それを誤解してほしくはないし、私自身も、これらをごっちゃにしてはいけない。