白昼夢中遊行症

断想

私は何も見たくないし、何も聞きたくないし、何にも触れたくないし、何も口に入れたくないし、呼吸もしたくない。何も考えたくないし、何も喋りたくない。私は何も感じたくない。私は私でありたくないし、あなたにとってのあなたでもありたくない。

しかし私はそのような望みが満たされないからといって、どうもしない。どうしようもないことをどうかしようとして、自他を疲れさせるようなことをしない分別だけは、しっかりともっていたいのだ。