白昼夢中遊行症

もうだめだ(花粉症)

吐く息で、眼鏡が曇らないことに気がついたなら、もう春だ。いまが春であると認識した途端に、鼻水が止まらなくなり、目が痒くなってきた。これがなければ、春は素晴らしい季節なのだが。

国の偉い人は、そこんところ、どうかしてくれないかと思う。トマホークなんて買ってないで、杉林の使い道を考えてくれ。スギを憎んではいけない。それを安易に植えた人間の軽薄さを憎むのだ。安価な輸入木材に圧され、国内の林業は衰退してしまっているという。だが、使うために植えたのなら、使うまで面倒見るのが道理ではないのか? 植えっぱなしで、ほかに安いところが見つかったらほっぽり出すなんてのは人間のエゴだ。でもまあ、人間であるわたしが、人間のしたことの報いを受けるのは仕方のないことなのかもしれない。とはいえ、ほんとどうにかしてくれ。政治家の偉い人は、屋外で食事したことないのかもしれないが、わたしは昼間、毎日屋外で食事している。この季節はさすがに外には出たくないけれど、そこにしか行き場がないのだ。移動はすべて運転手付きの車のお金持ちには分からないかもしれないが、この季節、徒歩や自転車での移動というのは本当に堪える。どうにかしてくれ、頼むから。