白昼夢中遊行症

断想

首の裏の内側が痒い。痒いのは首の裏の内側なので、首の裏を掻いても、もどかしいだけ。

そのうちに、首の裏が痛み出してきた。依然として痒く、そして痛い。この痛みと痒みのこの感覚は、どこか麻酔を打たれたときと似ている。

首の後ろに何か針でも刺さっているかのような、そんな痛み。

首の痛みは肩まで広がり、ひどい肩こりのようになり、ひどい肩こりのような状態は、身体全体をだるくする。

だるい。そうだ、ひたすらにだるい。だからずっと眠っていたいのだが、このところずっと歩き詰めだ。