白昼夢中遊行症

2024-014

生存を選ぶということは、恥辱に塗れながら、慢性的に死ぬということ。
死を選ぶということは、恥知らずの烙印を厭わぬ無防備を晒して、恥辱に塗れて死ぬということ。
ただし、当の本人はどこ吹く風だ。
なぜならその汚名が広がる頃には、もう死んでいるのだから。
しかし、恐ろしいのは、もしもその試みが失敗したら?
どちらも選びがたいものだ。だからこんなにも生きている人間で溢れている。