白昼夢中遊行症

断想

7月になってようやく梅雨が来たみたいだ。この季節特有のじめじめした不快感が嫌い。気づけばまたなんにもやる気が起きなくなっている。今日の授業も欠席してしまった。眠っているか、布団に横になっているかの日々。掃除していないエアコンはカビ臭い埃を撒き散らし、じめじめした不快感と相まって、体内にもカビが生えてるんじゃないかと思うようなだるさだ。

授業の一環で専門書を読んでそれをまとめるような文章を書かないといけないのだが、全く筆が進まない。いや、本を読んですらいない。ざっと流し読みした程度で、内容はこれっぽっちも理解できていない。恥を晒すのにはもう慣れっこだが、他人に迷惑をかける事になるのは避けないといけない。あからさまな手抜きはしてはいけないと釘も刺されている。

ここでまた全部投げ出してしまえば、それこそもう退学ぐらいしか道は残されてはいないだろう。退学か。退学したところで、私はどこに行くのだろうか。実家に戻るのか? しかし合わせる顔がない。彼らは私を受け入れてくれるだろうが、私は私が受け入れられることを受け入れられない。まあ、大学を出たところで、新卒で就職するつもりもないのだから、この先ゆく道はどちらにせよ霧に覆われているんだが。