白昼夢中遊行症

2024-007

腹の痛みは落ち着いたが、気分は地に落ちたまま。正月の暗いニュースも、不謹慎ながら私にとっては気晴らしになってしまうようだ。
といっても私を悩ます問題は、実際のところは些細なものに過ぎないだろう。人間の悩みなどというのは往々にしてそのようのものだ。
とはいえ当の私にとっては一大事であることに変わりはなく、そのせいでここ数日は落ち着いて電車を待つこともままならない。ややもすれば通過する急行電車に飛び込んでしまいそうになるからだ。
かろうじて私をつなぎとめているのは、人目につけたくない日記の始末とか、PCの中身とか、その他もろもろの些末な心配だ。こうした心配が、私を一瞬ためらわせ、その一瞬のうちに現実に引き戻される。
そうやって今日も生き延びて、そして明日が来ないことを祈りながら眠りに向かう。
どうか明日は目覚めませんように。