朝起きて牛乳を2杯飲み、仕事先へ向かう。8時間前後の正規業務と、3時間程度の残業。家に帰り、食事をして風呂に入ったら、もう眠る時間だ。
そうして一日が過ぎ、一週間が過ぎ、一ヶ月、一年が過ぎ、十年、二十年と過ぎていき、人生が過ぎていく。
こうしてみると、人生なんて大したことない。苦しみも悲しみもすぐに過ぎる。人生とともに去っていく。去っていくものを見送る間も無く、手を振るまでもなく、遠くへ行ってしまう。
一切合切去っていく。過ぎし日の別れも、いずれ来る別れも、大したことではない。
そんなふうに見える。