白昼夢中遊行症

断想

今日も、ダメな仕事をしてきました。
仕事中は、自分以上に有能なやつはいないだろ、みたいに思いながら過ごしてはいるが、やっぱり、冷静になるとダメだよなあ。

虚勢を張らなければ保てない自尊心は捨てるべきだ。おれは、何とくだらない人間なのだろう。人を煩わせてばかりいる。大したことのないことを、大したことのように言ってみる。おれは等身大がわからない。

冷静になるべきだ。もっと、冷静になるべきだ。自分だけがなにかを理解しているなどと思うな。自分が優れているなどと思うな。自分の本当を見失っている人間ほど、ダメな奴はいない。だからおれの仕事はダメなのだ。仕事の早さとか、正確さとか、そんなものにかかわらず、本当がないからダメなのだ。

しかし本当とは何か。おれの本当とは何なのか。そういうことは、考えないようにしているのだが。というのも、そんなこと、考えるだけ無駄なのだ。人間に本当などあるか? しかし、それでもいつわりと正直との別はある。おれは偽っているのだ。しかし、人間はみな、演技するものだろう? となるとおれは単に気にしすぎなだけなのか?

おれはなにが気掛かりで、それは気にかけるべきものなのか。そんなこともわからないのだ。そんなこともわからないのに、さも全てが分かっているかのような顔で仕事をしているおれが気に食わないのだ。つまるところ、もっと謙虚でいるべきだというのだ。そういうことだ。もっと、おとなしくしているべきなのだ。何かを言うときも、おれとわからぬように言うべきだ。ひけらかすように、ではなく。