今日、段ボールの中に詰め込んだ本を一通り取り出して何かないかなと見ていた。
思ったよりも、読んでいない本が多い。その上で、いまになっても読みたいと思う本も多い。何冊か取り出そうと思って、段ボールをごそごそやっていたのだけれど、取り出すことになりそうな本が多くなりそうだったので、もういいや、とすべて片付けてしまった。
その中には、何があっただろうか。
- ロジェ・カイヨワ『遊びと人間』(講談社学術文庫)
- カミュ『最初の人間』(新潮文庫)
- 『梶井基次郎全集』(ちくま文庫)
- 『森鴎外全集 1』(ちくま文庫)
- 森村進『幸福とは何か』(ちくまプリマー新書)
- 中野重治『梨の花』(岩波文庫)
- エピクテトス『人生談義』(岩波文庫)
- フェルナンド・ペソア『不安の書 増補版』(彩流社)
- 『プーシキン詩集』(岩波文庫)
- プラトン『国家』(岩波文庫)
- パヴェーゼ『月と篝火』(岩波文庫)
- ルソー『孤独な散歩者の夢想』(岩波文庫)
- ドストエフスキー『死の家の記録』(新潮文庫)
あとなにがあったっけ。
ところで、いま通勤電車で読んでいるのは、ルソー『孤独な散歩者の夢想』(新潮文庫)だ。これは最近買った。岩波文庫のものをすでに買っているのをすっかり忘れていた。すっかり忘れて、でも頭の中の読む本のリストにはあったので、ちょうど書店で目についたときに買ってしまった。少し読み比べてみたのだけれど、岩波文庫の方が、文章が自分好みのような気がした。もう片付けてしまったので、ここに引き合わせてきて比較することはできないけれど、そんな気がした。とはいえ、活字の読みやすさは新潮文庫が勝る。使っている字体は岩波の方が好きだが、新潮の方が字が大きい。目が疲れないのはいいことだ。
ところで、『孤独な散歩者の夢想』を読んでいると、ルソーの『告白』も気になってくる。しかし、3冊あるなか、中巻と下巻は手に入りそうだが、上巻だけは手に入れられるところが見つかっていない。2, 3年前に岩波が重版したらしいが、なぜか上巻だけ古本含めてAmazonから消滅している。困った。
告白といえば、アウグスティヌスの『告白』もそろそろ読みたい。これはまだ手に入れていないのだが。アウグスティヌスといえば他にいくつか、大学生のころに講義で読むことになったけど読まなかったものがいくつかあって、今になって読みたいと思ったりするのだが、そのためには教文館から出ている『アウグスティヌス著作集』とかいう大学図書館と国会図書館しか買わなそうな本を手にしないといけない。もしかしたら市の図書館にもあるかもしれないが、期待はできない。大学を離れて一番困ったことといえば、自由に使える図書館がなくなったことだ。読みたい本がすべて揃う訳ではなかったが、それでも大体のものは置いてあった。たいして数は読まなかったが、それでも大学の図書館は好きな場所だった。大学で唯一の居場所だった。
とにかく、当分の間は読む本に困らない。そう言いながら、本は増えていく。置き場がないにもかかわらず、知らないうちに増えている。増えなくとも、市の図書館でいくらかは読む本は見つけられる。いくらかは、というが、たぶんそれもとても多い。そうなると、なおさら困ることはない。そうやって、読みたい本を読みきれないままに、たぶんおれは死ぬのだろう。
今週のお題「本棚の中身」