おれは待っている。何かを待っている。何か報せを待っている。その報せが、おれに何をもたらすにせよ、おれはそれを待っている。
いい報せでも、わるい報せでもよい。何かの知らせによって、何もかもが変わればいい。
そうすれば、おれも何か変えざるを得ない。
変えざるを得ないのは仕事かもしれないし、生きる場所かもしれない。ときに人は、ひとつの報せによって生き方を大きく変えることがあると聞く。
おれもそのようにして、何か変わりたい。この際なんでもよいから、何かに変わりたい。
そんなことを、ふと思う。実際に何かが変わるとなると、おれはそれを拒むだろうに。
でも待っている。おれは何かを待っている。
そうしてすべてが終わるのを待っている。のかもしれない。