白昼夢中遊行症

ちょっと冷えるようになってきた

昨晩は30時に眠り、今朝は15時に起きた。ここ数日で眠る時間がどんどん遅くなっていっている。これではいかんよな、と思いながらも、今までどうやって眠る時間を元に戻していたのか、思い出せない。

こうした睡眠サイクルの何が良くないって、おれは夜更かしの多い人間でありながら、どちらかというと朝型の人間だからだ。少なくとも、自分は朝型であると信じている。というか、おれの一日の行動が、目を覚ましてから何時間たったかではなく、太陽の動きのほうに同期しているのだと思う。太陽が東の空にある時は、高い集中力を発揮して、密度の濃い勉強ができる。日が傾き始めて、しかし沈んではいない14時から16時くらいの時間に散歩に出る。公園とか書店とか雑貨屋とかをぶらぶら歩きまわる。日が暮れだしたら食材を買って帰る。帰って飯を作る。飯を食う。飯を食ったあとはだいたい、ゲームしたりアニメを見たり。これらはそんなに集中力を必要としない。そして、眠たくなったときに眠る。眠るのだけは、目覚めてからの時間に左右されている。

と、そんな感じだ。なので、午後に起きる生活をしていると、勉強しようにも集中できずに、いきなり散歩に行くことが多い。そして、帰ったら飯を食って、飯を食ったら、それから勉強するでもなく、だらだらとアニメやら何やらを見ているうちにその日が終わる。起きる時間が遅いので、なかなか眠くならない。外が明るくなり出したときにようやく眠たくなり、眠る。そんな日々だ。

これはなんとかしないといけないな、と思うが、いきなり矯正することも難しく、ずるずると11月の終わりまで来た。今日も、なんとかしないなと思いながらベッドから降りて、机に向かって勉強しようにも集中できず、外を歩きまわる。ようやく冷えるようになって、外套を羽織って出るようになった。

スターバックスで休憩する。ショートのラテを注文し、持ってきた小説を開くが、これも集中できない。勉強でなければ集中できる、というわけではないみたいだ。それでも、スターバックスでの読書は、自宅とは異なる環境とカフェインとの相乗効果で集中できる場合もあるのだが、今はどこで何をするにも集中力が続かないようだ。この文章を書くのも、途切れ途切れだ。早々に飲みきって、スーパーで食器用洗剤と歯ブラシを買って家路につく。途中、カルディで特価の紅茶(トワイニングプリンス・オブ・ウェールズ)を買う。

ちょっと冷えるようになってきたので、ここ最近は自炊している。おれは、冬場だけ自炊する人間だ。というのも、冬は生ゴミが匂いにくいし、それに、調理することによって部屋が暖まる。例年は某ブログのすすめにしたがってキムチ鍋を食べていたのだが、今年は鍋の代わりにカレーを食べることにした。というのも、自分にとって鍋よりもカレーのほうが調理も食べることも楽だと感じたからだ。鍋はたしかに体が温まるが、アチアチ言いながら食べ終わるまでに小一時間かかってしまう。調理も楽といえば楽だ。切って入れるだけ。しかし、この切るという作業が、自宅の狭い作業場ではしばしば面倒と感じることがある。特に、でかい野菜を切るのがしんどい。白菜とかキャベツとか。それに、使っている包丁が鈍らなのも良くない。たとえば大根の皮をむくときに指を切りそうになる、というか、何度か指を切った(べつに大根の皮をむく必要はないのだが)。指を切らないにしても、野菜を切っているときに何度も引っかかりを感じるのは気持ち悪い。まあ、これはシャープナーを買って、ちょっと刃を整えれば解決する問題かもしれないが。何にしても、なるべく切る行程は省略したい。カット野菜を使うのもいいが、微妙に味が劣る。野菜の味がしない。

他方、カレーは極力切る行程を省略できて、それでいてそれが味に大きく影響しない。切る必要があるのはタマネギとトマトくらいだが、どちらも狭い作業スペースで鈍らの包丁を使って切るにしてもそれほどしんどくないし、それすら面倒なら、ペーストを使うという選択肢がある。実際、トマトはペーストを用いている。そっちの方が安上がり、というのもある。タマネギは1回につき半分使うが、ついでにもう半分もみじん切りにしておいて冷凍しておけば、2回に1回は切る行程を省略できる。それに、一度冷凍したタマネギは炒めるときに飴色になりやすい。

肉は挽肉を使うのが楽だ。挽肉なら冷凍のものでも調理する際に解凍する必要がないので、買いだめが捗る。あるいは、カットしている肉を使うのがいい。カットしていない肉を使う場合は切らずに調理すればいい。食べるときに豪快に丸かじりすればいい。野性に還ったみたいでなかなか楽しい。

簡単なスパイスカレーの作り方は、検索エンジンでそれらしいワードを打ちこめばいくらでも出てくるので、ここであらためて詳しく説明するまでもない1。玉ねぎとトマトを炒めて、パウダースパイスを入れてカレーペーストを作り、できたペーストを水で溶いて、塩を入れて味を整えて、肉を入れて火が通るまで煮込む。それで終わりだ2。煮込むときにヨーグルトを少し入れれば酸味とまろやかさが出るので、入れてみてもいいだろう。野菜がほしければ、このタイミングで入れて、いっしょに煮込めばいい。野菜がほしいが、切ったりするのが面倒なら、冷凍の野菜でもいい。おれはむき枝豆と揚げ茄子を入れている。色的にもバランスが取れる。米が欲しければ、スーパーで買った炊いた米を入れればいいし、なくてもいい。おれは炭水化物を抜きがちなので、炊いた米が売っているときには買うようにしている。200gもあれば十分だ。

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できたらあとは食うだけだ。カレーのいいところは、鍋よりもすぐ食べきれることだ。それでいて、キムチ鍋と同じく、食べているうちに体温が上がり、汗をかく。食べてから5, 6時間は暖まったままなので、部屋の中で着込む必要もない。もっとも、本格的に冷え込むようになったらわからないが。

こんな感じで、ここ最近は毎日カレーばっか食っている。カレーはいい。食欲がなくても、カレーなら食べられる。おれはこの冬をカレーで食いつなぐことに決めた。飽きっぽいおれのことなので、そう言いながらしれっと鍋に切り替えるかもしれないが、しばらくはカレーを食い続けることだろう。


  1. たとえば、これとかこれが簡単で参考になる。

  2. カレーペーストを作るまでの工程はこういうやつを用いることで省略可能だ。Mae Ployのカレーペーストの場合、ココナッツミルクが必要になるけど、調理自体は楽になるはずだ。