白昼夢中遊行症

2022-01-01から1年間の記事一覧

断想

いまのわたしの生活は、書くことをほとんど禁じられているようなものだ。 書くことによって考える人間にとって、書くことを禁じられるということは、考えることを禁じられているようなものだ。 人間というものは、考えることによって生きている、とみなすな…

断想

今日、段ボールの中に詰め込んだ本を一通り取り出して何かないかなと見ていた。 思ったよりも、読んでいない本が多い。その上で、いまになっても読みたいと思う本も多い。何冊か取り出そうと思って、段ボールをごそごそやっていたのだけれど、取り出すことに…

面影のひと

外出帰り、最寄り駅前のコンビニに立ち寄ると、おれが中学生だった頃の同級生らしい人がレジをやっていた。そうだ、ここはおれの地元でもある。昔なんらかの関係性を持っていた人の、ひとりやふたり、出会してもおかしくはない。 といっても、おれの交友関係…

独白

「だって、踏み出せなかったんだ。いつもぼくは、踏み出せないでいるのだ。そうやって時が過ぎて、人々が過ぎていったんだ。こんなに寂しいことがあるもんか。彼は、彼女は、無二の友達になったかもしれない。……かもしれない。そうだ、ぼくが不確かでおぼつ…

書店にて

土曜日に、書店の岩波文庫の棚の前で長考していると、知らない人に話しかけられた。 本をどう選んでいいか、わからないという。なのでおれは、その手伝いをすることになった。手伝いといっても、おれには絶対にこれだといえる本を示すことはできない。だから…

なにも出来ない

仕事のある日は、自由な時間が1日に1時間もない。 朝、目が覚めたとしてもすぐには起きてくることができない。ダイニングに人がいなくなってから、ひっそりと起き上がる。だから、起きるのは出勤に間に合うぎりぎりの時間になる。 夜、帰ってから食事をして…

生きるのをさぼりたい。 週休二日の人生を送りたい。 食べるのも、起き上がるのも息をするのも面倒だ。 瞬きするのも、心臓を動かすのも神経伝達するのも面倒だ。 面倒だと思うことも、何もしたくないという気分でいるのも面倒だ。 週に二日くらい、すっかり…

日常が回復しているらしい

「日常が回復している」そんな言葉を何度か耳にした。冗談じゃない。この連休、何度か用事があって街に出たけれど、そこで見た人たちはみな非日常の足取りだった。もとより連休はいつだって非日常だ。そこで出歩く人たちを見て「日常が回復している」なんて…

断想

横断歩道で信号待ちをしているとき、向かいから信号無視をして渡ってくる歩行者がいれば、おれは必ずその人をじっと見つめる。 別にその視線に非難の意味を込めているわけではない。 ただ、「おれは見ているぞ」と、そう思いながら、じっと見つめる。 「おれ…

断想

今日は仕事がなく、かつ家にいてもいい日だったので、特に何かをするということもなく、気が付いたら一日が終わっていた。 十時五分に起床し、睡眠時間は八時間三十九分。体温は測定していない。 朝食は牛乳を二杯とチーズひとかけら。 ゴールデンウィークに…

天気予報は当てにならない

今日は昨日くらいの気温だと聞いていたので一枚多く羽織っていたのだが、天気予報は当てにならないな。天気予報をあてにした観光会社の社長は、その判断によって十数人、もしかすると廿数人を殺した。この疫病禍の下で旅行に行くという判断が、しかも安物の…

今日も寒い

ゴールデンウィークなんてものがあるということをすっかり忘れていた。 7時58分起床。睡眠時間は5時間48分。必要な睡眠時間を大きく下回っている。 8時1分に測定した体温は36.0度。目覚めてすぐの体温としてはやや高い。 朝食は牛乳を二杯。チーズ一欠けら。…

断想

明日は出勤日だ。そしてたぶん明後日も。これからまた二か月の間は、土日祝日除いて、休みなく働くことになるだろう。土日祝日も、あるいは働くことになるかもしれない。働けば金になる。金があるのはいいことだ。 しかし、このところまた日記を書く習慣が戻…

今日はなんだか寒い。

疲れてしまった。 ここ数日のありとあらゆることがらに、うんざりしてしまった。 うんざりしたからといって、疲れたからといって、どうにかなるわけではない。 疲れるのは何かに頑張っているから、なんてわけではない。 疲れないように、斃れないように……ふ…

今日はとても暑かった。

今朝、今日は暑くなると聞いていたので、いつもより薄着で出かけた。Tシャツに合繊のカーディガン。心もとないような気がしたが、それでちょうどよかった。外を歩いているうちは、それでも暑いくらいだったが、店の中だと空調が効きすぎて肌寒いこともあるの…

これは日記ではない

「純日記」という言葉は、「純粋ではない日記」というものの存在を示唆しているように思われる。そして、実際にインターネットで日記の体をなしているブログを見てみると、確かに「これは純粋な日記ではないな」と思うようなものは多くみられる、ような気が…

断想

今週は仕事が月曜日しかなかった。しかしながら、事情があって家にいることもできない。なので、ずっと外をほっつき歩いていた。 毎日、コメダ珈琲店にお金を落として、そこで時間をつぶしていた。 本を読んでいた。『原民喜戦後全小説』1と『小説の読み方、…

筆を折る

けさ、筆を文字通り折ってしまった。ハンズで安くなっていたパーカーのソネット。 そこまで高級なものではないが、自分が持っている万年筆の中では一番いいものだ。そして、「#3776 センチュリー」の次に愛着のあるものだ(といっても、万年筆はこれらの他に…

この文章はどこからが真実で、どこまでが嘘なのだろうか

昨晩、クラウドのいろいろなところに散らばっていたメモを整理していた。その際、少しだけ過去に書いた自分の文章を読んでいたのだが、なんというか、よくもまあこんなにいろいろなことを書けたものだと自分のことながら感心した。それと同時に、全然書けな…

ここ最近買ったものなど

PCの新調 ハードを組み立てる いろいろとソフトを導入する 左右分離型のキーボード 「Mistel BAROCCO MD600v3 RGB (Silent Red)」およびキーボード入力周りの設定 「Mistel BAROCCO MD600v3 RGB (Silent Red)」の設定 レジストリの設定 keyhacでの設定 実際…

断想

眠い。疲れた。三月だからか、明日頑張れば休み、というわけでもなさそうだ。いや、おれは単なるパート・タイマーなので、出勤したくなければ断ればいい。それで困る人は、そこまで多くはないはずだ。しかしながら、働けばその分金は出る。それなら、と思う…

2022年。日記つけはじめ

朝起きて牛乳を2杯飲み、仕事先へ向かう。8時間前後の正規業務と、3時間程度の残業。家に帰り、食事をして風呂に入ったら、もう眠る時間だ。 そうして一日が過ぎ、一週間が過ぎ、一ヶ月、一年が過ぎ、十年、二十年と過ぎていき、人生が過ぎていく。 こうして…